「でも、天使や魔族だって父さんと、人間と結婚してるじゃないか。」
「確かにね。でも、問題はないわ。子供さえ作らなければね。普通なら子供は抹殺されるわけなんだけど、どうしてか君は生きてる。まあ、君のお母さんが説得したのかしら。自分の命と引き換えに。」
「あっ、だからさっき抹殺されたって言ってたんだ。というか、何で子供を殺すの?何もしてないのに。」
「何もしてなくても、いずれは、天使、魔族、人間、堕天使、全てに何か影響を与えかねない。だから何も起きないように先に消しておく。そういう考えらしいわ。」
「ひどい。でも、僕はこうやって生きてる。母さんのおかげで・・・。」
「君が生きるための条件は2つあったそうよ。」
「その2つって?」
「1つ目は君のお母さんが死ぬこと。そして2つ目は、君の覚醒を阻止するため、君が魔族のハーフという事を記憶、いや脳から抹消すること。だから君はいままで普通の人生を送ってきた。」
「そう、なんだ。でも、さっき魔族に目覚めたって。」
「ええ、大昔の文献どうりならね。1度死ぬことでハーフ、混血は覚醒する。はずなんだけどねぇ。そんな風に見えないのよ。ちょっと服脱いで。背中に羽生えてないかしら。」
「え?うん、わかった。」
そういって、着ていたTシャツを脱いだ。
「どう?」
聞いてみると、
「ぶふっ、あはははははははははははっ。」
「どうしたの?いきなり笑いだして。」
「どうしたもこうしたも、君の羽、小っちゃすぎよ。混血ってやっぱり面白いわね。決めたわ、私、君に興味があるから、君を強くしないわ。強くしなければ殺す意味もないしね。」
「えっ?でも、命令なんでしょ。怒られないの?」
「んー、多分ね。だって、命令内容は君を強くして殺せってものだから、君が弱いままなら命令遂行できないんだし。」
「なんか随分適当だね。」
「まあいいのよ。それより、私これからこの家に住まわせてもらうから。安心して、お姉さんには話してあるから。問題ないわよね。」
「えっ、あの姉ちゃんに言ったの?」
「ええ、まずかったかしら。」
「まずいも何も、あの人はオタクで腐女子。ラブコメ的展開が大好きな人なんだよ。そんな人に言ったら即OKするに決まってる。」
「なんかわるいかぁ、冬真ぁ。何か問題でもあるんか。」
「姉ちゃん、いつの間に。というか、問題だらけだよ。同級生の女の子を家に泊めるなんて、それ自体大変なことだよ。それに、なんですぐOKなんかしたのさ。」
「なんでって、かわええからやっ。」
親指を思いっきり立てて言った。この人ダメ人間だ。僕は絶望のふちにいた。
「えーっと。」
「あっ、夏季です。桜井夏季。」
「夏季ちゃんか。やっぱりかわええなあ。うちはましろ。神崎ましろや。」
「ましろさんですね。よろしくお願いします。」
「よろしゅうな。あと呼び方はなんでもええけど、お義姉さんって呼んでもええねんで。」
うわー、この人何言い出してんだよ。やっぱりダメだこの人。
「冗談やがな。冬真も夏季ちゃんもそんな顔せんでもええやろ。」
「姉ちゃんの言葉は全部冗談に聞こえないよ。」
「まあ、それはおいといてやな、夏季ちゃんの部屋は冬真と一緒でええか?」
「姉ちゃん!!」
「そない怒らんでええやろ。夏季ちゃん、うちと一緒の部屋でええか?」
「はい、寝るだけならソファーとかでも構いませんし。」
「それだけはあかん。成長期の女の子がソファーなんかで寝ちゃあかんって。」
「そ、そうですね。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。」
「素直が一番!そや、いろいろあって汗もかいてるやろ。一緒に風呂入らんか?」
「一緒に、ですか?」
「せや、一緒に。嫌か?」
「嫌じゃないですけど・・・。」
「なら決まりや。冬真ぁ、ご飯の用意頼むでぇ。」
「はいはいわかってますよ。」
「じゃ、行こうか。着替えは、うちの古着でええか?」
「ありがとうございます。今日は制服しかなかったので。」
「じゃあ先に風呂場行っててな。場所は冬真に聞いてな。」
そう言って、姉ちゃんは自分の部屋に向かった。
「なんかごめんね、あんな姉ちゃんで。」
「ううん、平気よ。それに、」
「それに?」
「嬉しいの。こんなに楽しいの、久しぶりだから。」
満面の笑顔だった。その時の顔がとても可愛くて、つい見とれてしまった。
「どうしたの?顔、赤いよ。」
夏季ちゃんが僕の顔をのぞきこんできた。そのせいか、余計にあつくなった。
「な、なんでもないよ。」
「そう、それならいいけど。あっそうだ。お風呂はどこにあるの?」
「あ、案内するよ。ついてきて。」
「ありがと。それにしても、君の家って結構広いんだね。なれないと迷いそう。」
「そうかも、僕も最初この家に来たとき大変だったんだ。まっ、これだけ広いのに部屋数が少ないのはどうかと思うけど。」
「たしかに。というか、ひとつひとつの部屋が広いみたいね。ゆったりしてて快適そうね。」
「そうでもないよ。無駄に広いから1人でいると結構寂しいんだ。」
「そうね。でも、私はもともと1人暮らしだからそんなでもないわ。」
「えっ、桜井さん、1人暮らししてるの?」
「ええそうよ。それより、夏季でいいわ。いちいち堅苦しいから。」
「わかった。それなら僕の事も冬真って呼んでね。」
「そうね。あのさ、いきなり言うのもあれだけど、冬真君、君ってオタクよね。」
「う、うん。一般からみたらそうなるね。」
「それにしては君の部屋にそれらしきものが少なかったわ。どうして?」
「それなら、あまりに量が多いんで僕専用の保管庫においてあるんだ。」
「ほ、保管庫!?」
「うん、DVDからフィギュアまで何でも置いてあるよ。」
「後で見せてもらってもいい?」
「いいよ。ご飯のあとにでもいこうよ。あっついたよ、お風呂。じゃあ僕はご飯の用意があるから。」
「うん、じゃあ。」
そう言って僕はキッチンへ、夏季ちゃんは風呂場に、それぞれ行った。それを待ってたかのように、姉が風呂場に入っていった。
「確かにね。でも、問題はないわ。子供さえ作らなければね。普通なら子供は抹殺されるわけなんだけど、どうしてか君は生きてる。まあ、君のお母さんが説得したのかしら。自分の命と引き換えに。」
「あっ、だからさっき抹殺されたって言ってたんだ。というか、何で子供を殺すの?何もしてないのに。」
「何もしてなくても、いずれは、天使、魔族、人間、堕天使、全てに何か影響を与えかねない。だから何も起きないように先に消しておく。そういう考えらしいわ。」
「ひどい。でも、僕はこうやって生きてる。母さんのおかげで・・・。」
「君が生きるための条件は2つあったそうよ。」
「その2つって?」
「1つ目は君のお母さんが死ぬこと。そして2つ目は、君の覚醒を阻止するため、君が魔族のハーフという事を記憶、いや脳から抹消すること。だから君はいままで普通の人生を送ってきた。」
「そう、なんだ。でも、さっき魔族に目覚めたって。」
「ええ、大昔の文献どうりならね。1度死ぬことでハーフ、混血は覚醒する。はずなんだけどねぇ。そんな風に見えないのよ。ちょっと服脱いで。背中に羽生えてないかしら。」
「え?うん、わかった。」
そういって、着ていたTシャツを脱いだ。
「どう?」
聞いてみると、
「ぶふっ、あはははははははははははっ。」
「どうしたの?いきなり笑いだして。」
「どうしたもこうしたも、君の羽、小っちゃすぎよ。混血ってやっぱり面白いわね。決めたわ、私、君に興味があるから、君を強くしないわ。強くしなければ殺す意味もないしね。」
「えっ?でも、命令なんでしょ。怒られないの?」
「んー、多分ね。だって、命令内容は君を強くして殺せってものだから、君が弱いままなら命令遂行できないんだし。」
「なんか随分適当だね。」
「まあいいのよ。それより、私これからこの家に住まわせてもらうから。安心して、お姉さんには話してあるから。問題ないわよね。」
「えっ、あの姉ちゃんに言ったの?」
「ええ、まずかったかしら。」
「まずいも何も、あの人はオタクで腐女子。ラブコメ的展開が大好きな人なんだよ。そんな人に言ったら即OKするに決まってる。」
「なんかわるいかぁ、冬真ぁ。何か問題でもあるんか。」
「姉ちゃん、いつの間に。というか、問題だらけだよ。同級生の女の子を家に泊めるなんて、それ自体大変なことだよ。それに、なんですぐOKなんかしたのさ。」
「なんでって、かわええからやっ。」
親指を思いっきり立てて言った。この人ダメ人間だ。僕は絶望のふちにいた。
「えーっと。」
「あっ、夏季です。桜井夏季。」
「夏季ちゃんか。やっぱりかわええなあ。うちはましろ。神崎ましろや。」
「ましろさんですね。よろしくお願いします。」
「よろしゅうな。あと呼び方はなんでもええけど、お義姉さんって呼んでもええねんで。」
うわー、この人何言い出してんだよ。やっぱりダメだこの人。
「冗談やがな。冬真も夏季ちゃんもそんな顔せんでもええやろ。」
「姉ちゃんの言葉は全部冗談に聞こえないよ。」
「まあ、それはおいといてやな、夏季ちゃんの部屋は冬真と一緒でええか?」
「姉ちゃん!!」
「そない怒らんでええやろ。夏季ちゃん、うちと一緒の部屋でええか?」
「はい、寝るだけならソファーとかでも構いませんし。」
「それだけはあかん。成長期の女の子がソファーなんかで寝ちゃあかんって。」
「そ、そうですね。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。」
「素直が一番!そや、いろいろあって汗もかいてるやろ。一緒に風呂入らんか?」
「一緒に、ですか?」
「せや、一緒に。嫌か?」
「嫌じゃないですけど・・・。」
「なら決まりや。冬真ぁ、ご飯の用意頼むでぇ。」
「はいはいわかってますよ。」
「じゃ、行こうか。着替えは、うちの古着でええか?」
「ありがとうございます。今日は制服しかなかったので。」
「じゃあ先に風呂場行っててな。場所は冬真に聞いてな。」
そう言って、姉ちゃんは自分の部屋に向かった。
「なんかごめんね、あんな姉ちゃんで。」
「ううん、平気よ。それに、」
「それに?」
「嬉しいの。こんなに楽しいの、久しぶりだから。」
満面の笑顔だった。その時の顔がとても可愛くて、つい見とれてしまった。
「どうしたの?顔、赤いよ。」
夏季ちゃんが僕の顔をのぞきこんできた。そのせいか、余計にあつくなった。
「な、なんでもないよ。」
「そう、それならいいけど。あっそうだ。お風呂はどこにあるの?」
「あ、案内するよ。ついてきて。」
「ありがと。それにしても、君の家って結構広いんだね。なれないと迷いそう。」
「そうかも、僕も最初この家に来たとき大変だったんだ。まっ、これだけ広いのに部屋数が少ないのはどうかと思うけど。」
「たしかに。というか、ひとつひとつの部屋が広いみたいね。ゆったりしてて快適そうね。」
「そうでもないよ。無駄に広いから1人でいると結構寂しいんだ。」
「そうね。でも、私はもともと1人暮らしだからそんなでもないわ。」
「えっ、桜井さん、1人暮らししてるの?」
「ええそうよ。それより、夏季でいいわ。いちいち堅苦しいから。」
「わかった。それなら僕の事も冬真って呼んでね。」
「そうね。あのさ、いきなり言うのもあれだけど、冬真君、君ってオタクよね。」
「う、うん。一般からみたらそうなるね。」
「それにしては君の部屋にそれらしきものが少なかったわ。どうして?」
「それなら、あまりに量が多いんで僕専用の保管庫においてあるんだ。」
「ほ、保管庫!?」
「うん、DVDからフィギュアまで何でも置いてあるよ。」
「後で見せてもらってもいい?」
「いいよ。ご飯のあとにでもいこうよ。あっついたよ、お風呂。じゃあ僕はご飯の用意があるから。」
「うん、じゃあ。」
そう言って僕はキッチンへ、夏季ちゃんは風呂場に、それぞれ行った。それを待ってたかのように、姉が風呂場に入っていった。